D3(eeic2016)によるEEIC+EEIS走馬灯

こちらはEEICアドベントカレンダー2022 2日目(27日公開)の記事です.EEICアドベントカレンダー2022はこちら

EEIC Advent Calendar 2022 - Adventar

誰やねん?お前

初めまして,どくとるたのむ~3(仮)(ジェネリック)(twitter: @eeic2016_tanomu)です.現在私は後期博士課程3年生でB1コースの研究室に在籍しております.

 

東京大学工学部電気電子工学科の学生として配属されてからおよそ7年半が経ちました.最後の思い出としてEEICアドベントカレンダーに走馬灯を書いておこうと思います.

同期の方々はそんなんあったな~と,後輩の皆様はへ~と楽しんでいただければ幸いです.教員の方々はここでブラウザバックを何卒宜しくお願いいたします.

 

配属前~2015年Aセメスター

当時は今ほど情報系ブームじゃなかったので,EEICはどちらの学科も大きな進学振り分け難易度の差はありませんでした.

当時の私は物理工学科に行きたかったのですが,残念ながら麻雀の打ちすぎで成績は冷え切っていました.

なんとなく電磁気が好きかつ”情報には一切合切興味なかった”ので,同期の福井君(EEIC2016ぱちょー.現在同じラボのD3)がおすすめしてきた電電へ行くことにしました.

我ながら良い選択でしたね.おかげでD3まで学生生活を楽しんじゃいました.

 

無事EEICへ配属された私は冷たくかたい椅子(12号館?だっけ)に苦しめられながら衝撃の事実に気付きます.

「え?プログラミング必修やん!!」

情報には一切合切興味なかった私は当然2年の冬のC言語が初めてのプログラミングです.しょうがないのでほぼ毎日放課後は情報基盤センターでC言語の演習課題やったりしてましたね.また当時は合計点制だったのでプログラミングの選択授業も当然履修しましたが,たくさんTAの方に質問し無事単位取れました.当時の川原研,長谷川研,鶴岡研でTAをやっていた皆様,誠にありがとうございます.今では研究でバリバリプログラミングをしています.

 

配属されたばかりの2年生後半はもともとの知り合いと仲良くしていただけで,EEICの知り合いは特にいなかった気がします.

 

2016年Sセメスター

無事本郷へ進学.おそらく4回目の自己紹介も無事こなします.前期実験と控室によってEEICの同期と仲良くなります.

現在は封鎖中ですが,EEIC控え室は2号館4階に存在しており,放課後や授業合間の待機場所(=たまり場)を担っていました.

 

控室では,「赤飯をたくさん炊くこと(停電させてはいけない)」と「授業中の時間にハリウッドザコシショウで大笑いすること(H先生に怒られた)」だけが禁止されており,他は大変自由に過ごさせてもらいました.

テスト前に控室で15人くらいで雑談しながらテスト勉強していたのは大変面白かったです.

また,あるテストが毎回過去問の使いまわしだったので,テスト本番の回答用紙に暗記していた他の年の過去問を追加して解いたら不可になったりしたのも懐かしいです.問題を錬成したら不可になる.

 

夏休みにはEEICの同期9人で沖縄旅行へ行きました.同期の福井君が行きの飛行機で離散数学を読んでいたことや,1日目の飲み会で酔いすぎて2日目に半分脱落したり,僕が物損事故を起こしたのも良い(?)思い出です.

2016年Aセメスター

Sセメスターのテストは控室一夜漬け勉強のおかげで無事乗り切れたので,Aセメスターも余裕やろと油断しすぎて成績が下降の一途をたどります.そんなバカな.

 

後期実験に時間を取られ,疲弊もしていきます.

特に苗村研の後期実験で「ヘドバンをして木の葉を吹き飛ばすARゲーム」を作るのに疲弊していました.

また当時はB1コースの研究室へ進むことを考えていたのでデバイス系の〇木・〇〇研究室や〇〇・〇〇・〇〇・アイン!研究室の実験をとってました.残念ながら,当時は彼女に忙しく実験の記憶は吹き飛んでいます.

 

授業は相変わらず全コマ履修(合計点制だから)していましたが,サボリ初めました.もっとまじめに受けとけば…

例えば,某T先生の講義は授業終了10分前に行ってプリント回収していました.なんて典型的不真面目.

 

にもかかわらずそのT先生の研究室見学用連絡担当になります.当時のメールを見返すと私のメールに1日以内に返信くれた先生からの返信を1週間以上放置するという大変無礼なことをしていますね.陳謝.

 

そうこうしてたら研究室配属希望を出すことになりました.実験で行った〇〇・〇〇研究室と〇〇・〇〇・〇〇・アイン!研究室,そして見学に行ったT先生の研究室,心のテンションが一致した三田研の4択で悩み,結果T先生の研究室へ第2段階で配属されました.

ちなみにN&T研究室は心のテンションが一致した三田研の隣でもあり,暇なときは今でも三田研にお邪魔して遊んでます.陳謝2。

2017年 卒論生

入ったーテーマ決めたー院試だー中間報告だーと一瞬で駆け抜けていきます.

中間報告を終えて卒論用のデバイスを作製しだしました.この時期ある気付きを得ます.

「研究,授業の100倍おもろいやん!!!!!!」

というわけで毎日ラボへ行って半導体プロセスにいそしみました.

私が最初に作って測ったのは半導体上に作った光導波路(光ファイバーと同じで,光を真ん中に閉じ込めて伝搬可能)上に回折格子を集積した素子でした.

『これを作製すれば2次元に光を掃引できて超高速ビームスキャナーとして使えるで!!』と言われ,純粋な私は目を輝かせながら研究にいそしみました.

 

途中段階で,回折格子と呼ばれる構造の作製と確認を行いました.この時, ちゃんと回折格子由来の光波長依存性が見えたときの感動は今でも覚えています.また,この構造では一切合切新規性は無いのですが,「教科書に書いてあることとか俺が数値計算した内容は本当だったのか」と信じる気持ちになれたのも印象的です.普段「ほんまかいな」って思いながら教科書読んでるので.

 

結果このあと,本来目標にしていたデバイスの実証まではたどり着けませんでした.卒論で国際論文誌を書く他研同期がいる中,私のデバイスはなんの新規性も出せませんでした.

 

2018年~2019年 修士課程

修士課程へ進学です.

卒論終了時,指導教員に「国際会議に行きやすいテーマが良いです!」と絶叫した結果,学会発表や論文化の近いテーマを一緒に考え取り組むことになりました.

結果修士1年の時にアメリカへ,修士2年の時に福岡とアイルランドで開催された国際会議へ出席できました.

 

これは現在研究活動に勤しんでいる大学院生の人へのおすすめですが,国際会議の現地参加はとてもたのしいです.いつも読んでるあの論文の1st authorやあの教科書の執筆者がいたりします.

また,研究おもれ~~~って笑いながら国際会議へ行っていたら,東大で開催される企業の合同説明会に参加しそびれたので,D進するか~~~~となりました.

 

ちなみにM2の時とD1の時に駒場のEEIC説明会で研究紹介をしてます.覚えてくれてる人いるかな?

 

ただこのころからEEISでの接点が少なくなってきます.授業が少なくなってきたので仕方ないね.さみしいので毎日2号館とか10号館とかの他ラボの人をご飯に誘っていました.

また,勝手にK研やM研の飲み会に参加しだしたのもこの時期です.日ごろから知り合いを作って置き,飲み会開始1時間以上後に行くのがコツです.自分が飲む分のお酒は持参していきましょう.ほかにもEEIC縦断飲み会(EEIC2年生からOB/OGまで100人以上参加していた飲み会)に最もモチベーション高く参加していた時期でもあります.意外と接点持ってるやん.

 

2020年~2022年(現在) 博士課程

博士課程進学後はコロナの影響ですべての国際会議がオンラインになりモチベーションが半減しました.D3の今年,やっと現地開催が復活したおかげで研究のやる気は100%に戻りましたが,発揮する間もなく博論をせこせこ書いています.

正直最近はEEISへコミットしてる感は一切なく,一部の同期や年の近い先生・ポスドクと遊んでるくらいでしか接点ありません.

ただ今でも会えば楽しく過ごさせてもらっています.

 

最後に

総じてEEIC/EEISが面白すぎた記憶しかありません.中々今はコロナの影響で控室もありませんし,縦断飲み会もありませんが,多様性のるつぼであったEEICの雰囲気が継承されていくと良いな,となんとなく思っています.

 

アドベントカレンダーを書くという博論からの現実逃避に付き合ってくださった皆様,ありがとうございました.